2013年1月29日火曜日

アイスランドについて②

引き続き、アイスランドについてです。今日はアイスランドの人々やファッションに関して書かせて頂きます!


アイスランドの人々は、北欧人同様シャイで物静かなのかと思われがちですが、実のところレイキャビックの若者は、北欧圏では飛び抜けてオープンマインドなのです。私がレイキャビックに滞在している時は、毎日といって良いほど、アイスランドの友達やデザイナーから、「ビール飲んでるぜ、来いよ!」とか「明日の12時からランチパーティーがあるからおいでよ!」というSMSか飛んできます。そして顔を出すと、はじめは3人ぐらいだったのに、店を2つ変えて帰る頃には10人ぐらいになっていることもしばしば。中に信じられないぐらいの有名人が混ざることもしばしば。これも小さい街ならではのことです。

週末のレイキャビックのダウンタウンは、眠らない街へと化します。レイキャビックの若者は、とにかく週末は、毎週朝までカフェバーや外で騒ぐため、私はメインストリート沿いのホテルは泊まらないようにしています。(アイスランド人は物静かだという幻想を持った日本の観光客が、ダウンタウンのホテルに泊まって、この騒ぎにガッカリして帰ったといのを良く聞きます。)1度メインストリートで、朝方サッカーが始まるのを見た時にはさすがに驚きました。あまりのはじけっぷりに、はじめは国民の祝日か何かかと思ったのですが、これは毎週のことのようです。都会的に小じんまりと暮らす彼らの中でも貯まるストレスを、このように発散しているのだなぁと感じます。

レイキャビックのダウンタウンを歩くと、ショーウィンドウには他の北欧の街とは一味違ったディスプレイが見られます。ストックホルムやコペンハーゲンでは、良くも悪くもシンプルなデザインに単色カラーのディスプレイが多いのですが、レイキャビックのショーウィンドウにはとにかく「柄物」が多いです。様々なテキスタイルを使ったカラフルな柄が多く見られます。これはアイスランドの伝統衣装や、アイスランディックウールのニットのテキスタイルなんかも見ても分かるのですが、おそらくアイスランド人の内にある、自然からインスパイアされた何かから来るものなのでしょう。

アイスランドのモードファッションは、ここ数年急速に進化しています。 今年で4度目となるReykjavik fashion festivalが初めて行われて以来、レイキャビックのファッションシーンはヨーロッパ中の注目を浴びるようになりました。現在ではたくさんのデザイナーが、パリやベルリン、コペンハーゲンのファッションウィークでショーをしたり、ショールームを開いたりしています。モードファッションというと、シンプルでミニマルなイメージをお持ちの方も多いと思いますが、アイスランドのそれは、やはり幾何学的なテキスタイルや、刺激的なカラーを多く用いたものが多いです。

Mundi AW12 show in RFF2012
オーロラ、火山、地震、間欠泉、動物等、様々な自然のパワーからインスパイアされたデザインは、欧州でも完全に独特な要素を持ったものとして注目されています。

アイスランド人はオープンマインドと先ほど書きましたが、生活もハイ・スタンダードで、ドイツやフランスの人など物を極力買わないライフスタイルとは違い、新しいもの好きなのです。新しくて、目立って、他人と違うものを求めるところは、単一人種の島国である日本と本当に似通っていると感じます。日本のファッションも欧州では、文化的背景から来る何かがあり、独自性のあるものと捉えられていますし、よくよく考えてみると、ファッションだけではなく、自然の脅威と隣合わせな島国であることや、先日の投稿にある治安が良く便利なこと、温泉に入ることなど、とにかく日本と文化が似通っている部分が多いのです。

Kron by kron kron AW12
このようにアイスランドと日本が似通った文化を併せ持つ国だと考えた時、アイスランド人のライフスタイルは、少なからず我々の参考になるような部分があると私は思います。では、どういった部分がそうなのかは、次回語らせていただきますね!

Góða nótt.

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