2013年2月7日木曜日

アイスランドについて③

ファッションウィークなどで少し途切れましたが、アイスランドについて第三弾です。今回はレイキャビックから離れ、アイスランドの自然、そして自然と人の関わりに触れたいと思います。


アイスランドは、EUには非加盟ですが、ヨーロッパ大陸に属します。スカンジナビアの1国でありながら、アメリカとヨーロッパの間に位置するこの島には、デンマークやスウェーデンとは全く異なった文化があります。

上の写真は、アメリカ大陸とユーラシア大陸の裂け目、ギャウです。地上でこれが見られるのは世界で2箇所だけという貴重なギャウ。ヨーロッパからアメリカへ、パスポート無しで超えられる世界で唯一の場所です 笑

 
かの有名なゲイシール、間欠泉。数分に1度、熱湯が地上20メートルぐらいまで吹き出す、ド迫力の自然現象。


グトルフォスの滝。辺り一面水が舞い散るほどの迫力の滝です。ちなみにこの滝近くのカフェテラスで売られているラムスープは最高!なぜか日本の肉じゃがを思い出す、ラムの旨味が溶け込んだ絶品スープなのです。

上記3箇所は、アイスランドに来た人は必ずと言って良いほど参加する、ゴールデンサークルツアーで全て周ることができます。




といきなりバッと紹介させていただきましたが、どれも他の国では見ることの出来ないような特別なもの。さらにアイスランドでは、オーロラも見られるのです。ただ、良いことばかりではありません。我が国と同じよう、活火山や地震もあります。


アイスランドに来ると私は、自然の息が聞こえると言いますか、自然が生きているものなんだということを痛いほど感じます。そしてアイスランド人に、彼らがアイスランドを愛する理由を聞くと、必ずと言っていいほどその理由の中に「nature」という言葉が入ります。

私達日本の都会に住むものには、少なからず、自然は特別なものであったり、癒されるものであるという認識があると思います。ただアイスランド人と話していると、その感覚が、我々と全く違うということに気づきます。彼らにとって自然は「日常」であり、それは美しいものでもあり、当然恐ろしいものでもある。それゆえ自然をリスペクトし、自然から自分たちを守るのではなく、出来る限り自然と共存する道を選んでいる。もちろん全ての人がそういったポジティブな意識を持っているわけでは無いと思いますが、街を見るだけもそういった意識は容易に感じられます。水力発電、地熱発電でエネルギーを賄い、各家庭の蛇口をひねれば温泉水が溢れでて、街には世界でアイスランドが真っ先に取り入れた、水素動力のバスが走るという。。。このライフスタイルこそが、これからのアーバンライフとして目指すべきことなのではないでしょうか。私達日本も、2年前の悲しい出来事があった後、人々がそういったことを考えた時期がありました。今や沢山の人はすっかり日常に戻り、変化しかけた意識も元に戻りつつあります。ただ、自然の脅威は去ったわけではありません。同じ地震や火山もある遠い島国の人々のライフスタイルを参考に、私達も本当のアーバンライフを目指して行かなければならないと思います。

以上、ファッションとはほぼ無関係でしたが、少しでも皆さんにアイスランドを知ってもらえたらと思います!

来月はReykjavik Fashion Festivalです^^

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